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ウッドショックの中ウクライナ危機でロシア産木材争奪戦「現場止まる?」

ウッドショックの始まり

ウッドショックを簡単に説明すると
①新型コロナでアメリカの新築住宅需要が急増
 
②その影響が木材の価格が高騰
 
③木材価格高騰により新築戸建住宅販売への影響
 
④日本の木材流通価格にも影響
 
⑤日本の建設業界全体の木材流通価格が高騰

ウッドショックの始まりは、2021年にアメリカで新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの浸透と住宅ローンの歴史的低金利、人が密集する都心から郊外への転居の増加を背景に住宅着工戸数が急増したことが発端で木材や鋼材、生コンクリート、燃料や内装材などあらゆる資材の供給不足で価格が高騰した。
 
国産針葉樹合板価格
日本でも輸入木材の代替需要が増し、国産材価格も急上昇した。
「木材の輸入量が不足する」から「予定通りに木材が仕入れられずに住宅建築が延期になった」「どこそこの林業地が増産に入った」「国有林を扱う森林管理局が木材生産の入札を前倒しで実施した」など2021年夏以降、上昇は鈍化したものの依然として木材価格は高水準のままです。

なぜ「ウッドショック」と名付けられたのか

「ウッドショック」と名付けられたのは、建築用木材の供給が需要に追いつかないことに起因しており、1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてこのように呼ばれています。

ロシア経済制裁でウッドショックに拍車

現在、ロシアへの経済制裁が強まる中、ロシアが輸出大国となっている木材が輸入できない事態が起きつつあります。ウッドショックで木材の価格が高騰している今、さらなる値上がりが懸念されます。
日米欧など主要国がロシアの銀行を国際決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から締め出す方針を打ち出し、SWIFTから排除された銀行を使っての支払い手段がなくなることにより、木材の輸入が出きなくなる可能性があります。
ロシアは世界の5分の1を占める森林大国で、日本の外国材のうち14.2%がロシア産です。
これからロシア経済制裁でウッドショックの影響は建設業界にとって大きなものになってくると考えられます。

ウッドショックで現場が止まる?

今の所、弊社では止まっている現場はありません。
しかし、一部のみ残して引き渡し、材料が揃い次第、取り付けに行く等の多少の影響はうけています。
京都・滋賀の工事現場で木材や材料が無く、現場が止まっているという話しは何度か聞いた事があります。
更に、材木屋さんや建材屋さんでも木材や資材の争奪戦。工務店や職人さんとの取り合いです。

ウッドショックだけではない

ガス給湯器・キッチン・便器・洗面所などの資材の納期遅れがある。
理由は、新型コロナの感染拡大、半導体不足の影響で国内の大手のガス、キッチン、TOTO等のトイレなど各資材のメーカーでは、ベトナム等、海外の工場から部品が入らず、製品の納期が遅れています。
特に遅れているのが、給湯器と便器。半年待ちなどの影響を受けた製品もあります。

新築、リフォームをお考えの方へ

・今は低金利
・ウッドショックで材木の高騰、納期遅れ
・設備資材の納期遅れ
 
上記のような理由で、新築、リフォームをお考えの方は
今、契約しても材料が入荷出来るのに時間がかかる場合がありますので、お早めにご相談ください。

 
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