比良おろし(比良八荒)とは
若狭湾方面からの風が比良山系から琵琶湖西岸に南東斜面を駆け降り
吹きおろす強風を「比良おろし」(比良八荒)と言います。
「比良おろし」(比良八荒)は、JR湖西線や湖上船舶の運航、農作物の生育等 に大きな影響を及ぼします。
比良おろし(比良八荒)で、家の屋根が飛んだ話し
比良おろし(比良八荒)で、家の屋根が飛んだのは20年以上前の話しです。
家の屋根が飛んだのは、大津市の近江舞子付近での話しですが
当時は、滋賀県滋賀郡志賀町だった時代です。
びわ湖バレイの麓で新築一戸建ての工事をしていた時の話しです。
建前が終わり、家の骨組みが完成し、屋根のコンパネを貼り、外壁を貼り終えた程度の工事の進み具合の状況でした。
その日の作業終了後に、たまたま2階の窓を誰かか開けたまま帰ったのです。
その夜、比良おろし(比良八荒)で強い風が吹いたのでしょう。
風は窓から工事中の家の2階の窓から吹き込み、壁の無い2階の空間は風船状態になり、これ以上空気が入らなくなり屋根が飛んだのです。
そんな状況は知らずに次の日の朝、新築一戸建ての工事現場に来ると屋根のコンパネが周りに散乱しており大騒ぎでした。
近隣に住宅が無かったので、コンパネは幸いにも周りの民家や自動車にも当たらず田畑に落ちているだけで、ほぼ被害はありませんでした。
これが、民家が集中している住宅街だったらと想像するとゾッとする状況です。
工事現場にいるみんなでコンパネを拾い集めて何事も無かったように装いました。
強風の日に窓を開けると屋根が飛ぶ
強い台風の多い地域などでは常識らしいのですが、強風の日に窓を開けると屋根が飛ぶので駄目という事らしいです。
滋賀県では、そこまで強い台風が来る地域では無いので、そんな事は気にせず窓を誰かが開けたままにして屋根が飛んだのですが、強風の日に窓を開けると危険です。
みなさんも、強風の日に窓を開けると屋根が飛ぶので注意してください。
#大工の伝統常識