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間違えて、隣の住居中の家を解体してしまいました。

間違えて、隣の住居中の家を解体してしまったという話しですが、弊社が、間違えて、隣の住居中の家を解体してしまった訳ではありません。色々と経緯があるのです。

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間違えて、隣の住居中の家を解体してしまった人に出会った

東日本大震災の時に宮城県に工事に行っていた時の話しです。
全国各地から建築関係の職人さんが沢山集まり、東日本大震災の復興に向けて色々な復旧工事中に出会った解体屋の職人さんに聞いた話しです。
我々、弊社で起こった事件ではありません。
 

間違えて、隣の住居中の家を解体した経緯

東北の、とある県の解体屋の職人さんに聞いた話しです。

解体工事を行う職人さん達は初めて解体現場に行きました。

大手の建設会社から下請け工事として解体工事の依頼を受け、解体工事当日の朝は現場の近くのコンビニで大手の建設会社の若手の新人監督さんと待ち合わせをして、一緒に現場まで行く事になりました。
親方は事前に下見をしていたそうなのですが、当日は親方は他の現場に行き、解体工事そのものを行う職人さん達は初めて解体現場に行きました。

建設会社の若手の新人監督さんの指示

建設会社の若手の新人監督さんが「この家を解体です。」と言って現場を教えてくださいました。
そして「僕は次の現場に行かなくてはいけないので、後はお任せします。よろしくお願いします。」と言って現場をすぐに去ってしまいました。
解体屋の職人さん達は、素直に監督さんの指示に従って解体工事を進めます。

生活感があるなぁ。。。

さて、解体屋の職人さん達が工事を始めるにも、玄関の鍵が掛かっています。
あれぇ?と思いながらも、解体屋です。一瞬で壊す事は出来ます。
玄関ドアを壊して中に入ると、家財道具も何もかも全て、先程まで生活していたかのようです。
そこで職人さんは思ったそうです。
「夜逃げでもした家かなぁ?」
「ま、何でもいいや!とりあえず仕事を進めよう!」
電気も水道も通ったままなので、ブレーカーを落とし、水道、ガスを締めて工事を進めます。

ショベルカーで一気に解体

足場を組んで、ショベルカーで一気に解体工事を行います。
家財道具も多いので、屋根から一気に全部壊していきます。

夕方、解体中の家の住人が帰宅して、間違いが発覚!

夕方になると、家の形は無くなり、見た目的には、ほぼ解体完了の状態です。
今日はここまで。という所で片付けをしていると、青い顔をしたスーツを着たおじさんが興奮して話しかけてきます。
これ、私の家です!何で壊してるんですか!」と。
解体屋の職人さん達は「は?」となります。
ケンカまではいかないですが、大声で言い合いが続きます。
その人の言う話しでは、家の解体を依頼した覚えは無いと言うのです。

監督さんに連絡

解体屋の職人さん達は、意味が分からないので監督さんに連絡しました。
監督さんも、変な人か、クレームを言っている人だろう。という事で今から現場に行きますという事で、しばらくすると監督さんが到着しました。
その家の住人さんと話し合いをされています。

監督さんが震えだした。

住人さんと話している間に、監督さんが震えだした。
会社に電話をしたり、住人さんに謝ったり、どんどん顔が青くなって、泣きそうな顔です。

解体する家より、隣の家の方がボロかった

後から聞くと、解体する家より、隣の家の方がボロかったので、監督さんが間違えて解体職人さん達に指示してしまったそうです。
また、住人さんは夫婦共に朝早く出勤して留守中という事もあり、気付かなかったという事もあります。

間違えて家を壊された住人さんは

旦那さんはカンカンに怒っていたそうで、奥さんは泣いていたそうです。
 
後の保証や弁償はどうなったのかまでは知らないそうですが、ビックリするでしょうね!
帰宅したら家が解体されていたら。
 
私なら腰を抜かしてしまうかもしれません。
 

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