新型コロナウイルスの感染拡大で思わぬ影響が広がっています。「ウッドショック」と呼ばれる木材価格の高騰です。
ウッドショックとは
北米や中国における木材需要の増大と供給不足で日本に輸入材が入って来なくなり、それにつられて国産材の需要も増え入手困難になるという状況です。
去年より木材の供給が減ってきて、木材の価格が上がってきました。特に2021年4月に入ってからは酷い状況になっています。木材が無くて工事が進められない現場も出そうな雰囲気です。
なぜウッドショックになったのか?
国際的な木材の価格を示した「シカゴ木材先物価格」を見ると、20年4月1日は259.80ドルでしたが、21年4月23日は1372.50ドルとこの1年で約5倍に価格が上昇し、かつてない異常事態だと言われています。
また、世界的に新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化とともに、注文住宅の契約も増え、新築やリノーベーションの数は去年に比べ1.5倍になりました。
ウッドショックの影響は
住宅に使う木材の7割を海外産に頼ってきた日本。輸入量が減少したことで日本でも外国産木材のコストが高くなり、輸入量も減って、品薄になっているため、木材価格は3割ほど上昇しています。
商社なども今ある製品在庫を買い付けるようになり、取り合いになっています。いま実際の需要がひっ迫しているというよりは、この仮需によって買い占めが起こり流通が混乱するという、コロナ初めの頃のマスクやトイレットペーパーと似たような状況になっていると思います。
ウッドショックの対策は
日本の木材自給率は年々上がってきています。
外材が入らなければ国産材で!
こうなってしまった以上は、ピンチをチャンスに変えるべく、国産材利用を促進してまいります。
リフォーム工事も現在は順調に進めていますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。