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「ケガと弁当は自分持ち」の真意をご存知ですか?

「ケガと弁当は自分持ち」って言葉を聞いた事はありますか?
今どきの若い世代の人は聞いた事は無いでしょう。
また、建設業以外の人も、聞いた事は無いでしょう。
 

「ケガと弁当は自分持ち」とは

「ケガと弁当は自分持ち」とは、昔の建設業界(特に職人さん)の中で言われていた言葉で
自分で負った怪我は自分の責任。という職人の間で言われている言葉です。

「ケガと弁当は自分持ち」の真意

「ケガと弁当は自分持ち」には色々な深い意味があります。その真意は
 

「ケガと弁当は自分持ち」の真意
・怪我しているようでは、一人前の職人じゃない。
・怪我をするような、どんくさい人は元請に迷惑かけるだけ。
・職人は腕(技術)を売りにしているので、怪我をするようでは格好が悪い。
・怪我をして痛いのは自分の責任
・弁当も持って来ず、人に頼るような職人は一流になれない。
・何事も責任を持ってしなさい。

 
このような深~い意味があります。
平成の始め頃までは普通に使われ、常識とされていました。
 
実際に自分のミス怪我をして、大怪我でない限り、怪我の責任は痛みのみです。
「痛み」は誰も肩代わりはできないし、怪我をして痛い思いをするのは本人自身です。
「だからケガをしないよう気を付けろ」という意味も含まれています。

現在の建設現場での怪我

現在は、「痛み」は自分持ちですが、
金銭的な負担(労災掛け金や休業補償など)は、元請けなどの会社が負うことになります。
 
しかし、中には死亡事故も想定されるので
真っ先に思うことは「怪我で済んでよかった」というのが一番に思う事です。
命あっての物種ですから。
 
万が一の時には、公的な労災保険や、最近はプラスの保険も入っている人が多く、
治療費や休業補償が手厚くフォローされます。

建設業界の「死傷年千人率」

建設業界では、安全第一・労働災害撲滅が言われ続けています。
 
事故の発生頻度を測るバロメーターの一つ、「死傷年千人率」という言葉があります。
死傷年千人率とは1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合を示すものです。
 
労働者1000人いたとして、1年間で何人の死傷者がでるかを示す数字で
厚生労働省の発表の最新情報(令和2年)では
全産業平均値で2.3人
建設業で4.4人です。
くれぐれも怪我の無いようにしましょう。
 

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