バンコクの住宅事情
バンコクと言えば都会のイメージがあり、住宅と言えばコンドミニアムがイメージされます。
地下鉄も広範囲に伸びており、BTS / MRT / ARL と京都の何倍も発展しています。
しかし、バンコクと言っても広く、端の方へ行くと田舎なのです。
バンコクの田舎に新築住宅を
友人が、タイ人の女性と結婚をする事になりバンコクの田舎に新築住宅を建てる事になりました。
土地は奥さんの実家の土地を無料で使わせていただき、建物は自分たちで建てるという訳です。
建設会社は、タイ人の奥さんの親の知り合いとか。
新築住宅を建てるにあたって建設会社の方と打合せを行うが、言葉が話せないので、なかなか進まないし、理解出来ない。
まぁ、図面を見れば想像出来るだろう。と、何とか契約まで進みました。
タイの田舎では1階は車庫や倉庫で2階が住居というのが一般的。
理由は雨季には川が氾濫して洪水になり、1階は水に浸かるからだそうです。(そんな所に家を建てるなよっ!と、ツッコミたくなります)
実際、契約した金額は日本の半額以下の単価だったそうです。
新築住宅の着工
話はトントン拍子に進み、新築住宅の着工が始まりました。
基礎が出来(日本の住宅の基礎と比べると「大丈夫かっ?」という基礎)
柱が建ち(鉄筋が細っ!型枠もエエかげんな!そのコンクリート大丈夫?という柱)
屋根も付いて(トタンかいっ!)
壁も完成「ブロックをエエかげんに積んだだけかいっ!」
屋根と外壁が完成したら職人さんが、住み着いた!
新築住宅の着工から、屋根と外壁が完成するまでには約3ヶ月でした。
残りは内装工事です。
その頃から、職人さんが新築住宅の工事現場で寝泊まりするようになりました。
約10人が毎日、寝泊まりし、調理器具も持ち込んで料理もするのです。
職人さんの友達も呼んで、酒盛りが行われる事も何度もあります。
友人が奥さんと新築工事現場に見に行っても昼間は暑くて(南国ですから)毎日、職人さんは昼寝ばかりしています。
当然、内装工事も、ほとんど進んでいません。
新築住宅に職人さんの家族が住み込んでいる!
そのうち、新築住宅の工事現場から子供が出入りしたり、前で遊んでいたりします。
見に行ってみると、職人さんの家族が住み込んでいます。
一応、職人さんの子供も奥さんも、親も、工事の手伝いをしているとの事。
日本では有りえない事ですが、タイの田舎では普通に有りとの事です。
工事着工から1年が経過しましたが、内装工事は終わりません。
新築住宅工事完成まで1年半
新築住宅を建て始めてから1年半掛かって、やっと完成したそうです。
もう、歪んでいるとか、隙間が空いているとか、そういうレベルの話しではない新築住宅です。
というか、完成して引き渡す直前まで、職人さん家族が住み込んでいたのです。
ほとんど、中古住宅!1年以上も職人さん家族が住み込んでいました。
日本とは大きく事情が違うので驚く事も多かったですが、新築住宅完成おめでとうございます。
友人の新築住宅を建てた経験談の実話でした。