題名のとおり、リフォーム工事現場で自殺未遂事件が発生しました。
今だから時効とも言える、驚愕の真実の事件です。
自殺未遂事件の事件現場は
今から15年程前、とあるビルの4階でテナントのリフォーム工事をしていました。
突貫工事で夜中まで多くの職人さんと工事をしていました。
ビルの1階にはコンビニ等があり、大きな通りに面しているビルです。
2階以上は沢山のテナントが入っている大きなビルです。
そのビルで驚きの事件は起こったのです。
非常階段で自殺未遂事件は起こった!
事件は非常階段で起こりました。
テナントの工事が全て完成し、最後の清掃作業も終了した日でした。
私は1人で工事現場に行き、最終点検や片付け等を行っていました。
そのビルでの工事は廊下やエレベーターは使用せず、工事中は非常階段を使って材料搬入や職人さんの出入りを行っていました。
テナントの入り口の鍵も、ほとんど使わずに、工事現場に入るには非常階段で4階まで上がり下りしていました。
掃除も終わり、帰る時です。
非常階段のある緊急用の扉から出て、鍵を締めて、さて帰ろうと非常階段を降りていると
下から、コツコツと登って来る人がいます。
道路から非常階段に入る扉にも鍵が付いているので、鍵を持っている関係者かなと思い
「こんな非常階段を使う人もいるのだなぁ」と思いながら降りていきました。
そこで出会った人がの状態がおかしい!
非常階段を降りていくと若い女性が上がってきました。
特に気にもせず、私は非常階段を降りていこうとすると
すれ違う直前に、その女性が泣いている事に気付きました。
「どうしたんだろう?」とは思ったけれど、声も掛けずに普通に非常階段で、すれ違いました。
すれ違いざまに、その女性は「もう、死ぬねん。」「もう、いいねん。」みたいな事を私に聞こえる声で言いながら非常階段を登って行ったのです。
えっ!えっ!えっ!
私は「何?何?何?」と、頭の中で一瞬に色んな事を考えました。
これ以上、登ってもテナントの入り口は全て鍵が掛かっていて入れない!
上にあるのは「屋上」のみ!
「死ぬ?」「屋上?」
ヤバい!
走って追いかけました!
私は、女性とすれ違ってから。1フロア分ほど降りていましたが
これは、ヤバい事になるのではないかと思い、とっさに走って非常階段を駆け上がり、女性を追いかけました。
私の足音に気付いた女性は、私の姿が見えると、とっさに走って階段を登りはじめたのです。
その場所は非常階段の4階のくらいだったと思います。
女性が走り始めたので、私は「ちょっと待って!」と叫びながら走って追い掛けるのですが
女性は、全速力で非常階段を走って登ります。
「ちょっと待って!」と叫びながら走って追い掛けるのですが追いつきません。
とうとう、屋上の入口付近まで来ました。
私は屋上には来た事が無かったのですが、屋上の入り口にも扉があり、鍵が掛かっていていたので、行き止りになっていて
そこで女性に追いつきました。
女性が飛び降りる!
非常階段を全速力で登った私は女性に「どうしたの?」と聞くと
その女性は「もういいねん。」「死ぬねん。」と言って
非常階段の手すりの柵を登りはじめたのです。
「あかん!あかん!あかん!」
私は女性を手すりの柵から、引きずり下ろそうとしますが
死ぬ気の女性は、相当の力で暴れます。
私は「あかん!あかん!あかん!」と言いながら、押さえつけようとしているのですが
女性は、相当の力で暴れます。
何とか、女性を非常階段の床に、飛び降りないように、羽交い締めにして押さえつけましたが
さて、ここからどうする?
警察を呼ぼう!
女性は、「離せー!」「死ぬー!」と、大声で叫ぶ興奮状態です。
私は、女性を羽交い締めにして押さえつけている間に警察を呼ぼうと考えました。
しかし、両手がふさがっている状態です。
携帯電話はズボンのポケットの中。
女性は、手を離せば、直ぐにでも飛び降りそうな興奮状態!
さて、どうする?どうする?
もう、どうしようもありません。
数分間、女性を説得しますが、興奮状態で聞く耳を持たない状態です。
そこで、屋上の入口から、下の通行人に向かって、私は
「すみません~!警察を呼んでください~!」
「110番してください~!」
と、大声で叫び続けました。
大勢の人が集まってきた!
ビルの屋上の入口付近から、大声で叫んでいると、地上には大勢の人が集まってきました。
数十人、いや、100人くらい集まってたかな。
みんな、上を向いて、私達の方を見ています。
私が、女性を、羽交い締めにして、女性は「離せー!死ぬー!」と叫んでいる姿を100人くらいの人が見ています。
地上の非常階段の入口は鍵が掛かっていているので、誰も上がって来ません。
誰か警察を呼んでくれたのだろうか?いつ警察が来るのだろうか?
私には分かりませんが、とにかく興奮状態の女性を飛び降りないように羽交い締めを続けるしかありません。
10分。。。20分。。。 何分経過したか分かりませんが、まだ女性は、興奮状態です。
警察が到着
非常階段の屋上の入口で女性を羽交い締めにし続けて20~30分経過した頃、4人の警察官が到着しました。
まず、警察官は私を引き離して、女性に「大丈夫ですか?」と。
いや、いや、いや!
警察官は私が女性を襲ったと勘違いしている?
引き離された女性は、まだ興奮状態で「離せー!」と警察官にも叫んでいます。
私は警察官に「飛び降り自殺をしようとしていたので、捕まえていた」「まだ飛び降りそうなので保護してください」と説明して
やっと理解してもらえました。
女性は、まだ警察官の前でも興奮状態で大暴れ。
私の腕には女性の爪で引っかき傷で血だらけになっていました。
とにかく、警察官4人がけで地上まで降りて、私は事情聴取され、無事に終わりました。
その後
事情聴取の時に警察に住所や氏名、電話番号を聞かれていて、警察に教えてもらったとの事で
数日後、飛び降り自殺未遂の女性のお母さんから電話がありました。
女性は、心の病気で通院中で、彼氏に振られた事がきっかけで、死のうと思った。とのことでした。
今は落ち着いており、元気です。と伝えられホッとしました。
助けていただいた、お礼をしたいとの事でしたが、丁重にお断りし、電話を切りました。
本当にビックリした、リフォーム工事現場で自殺未遂事件!大騒ぎになった件でした。
#大工の伝統常識