閉じ込め事故発生!
閉じ込め事故が発生したのは今から20年程前の話しです。
滋賀の北部の山間地域で新築一戸建てを建てている時の話しです。
今、思い出すと笑える話しですが、その時は非常に困りました。
その当時の恐怖の閉じ込められた時の話しをします。
新築住宅工事現場に閉じ込められた
自宅から自動車で1時間半以上掛かる北部の山間部で新築一戸建てを建てていました。
本当に何も無い山の中なので、当然、コンビニや食堂、レストランもありません。
工事現場から一番近くのコンビニまでは車で30分ほど掛かるので、朝、通勤途中にコンビニで昼食を買って持って行かないといけないというほどの山の中。
毎日、朝、コンビニで弁当を買って現場で食べるという状況でした。
そして、弁当のゴミは工事現場の玄関の前に置いてある大きなゴミ箱に捨てていました。
ある日、工事の作業が終わり、帰ろうとして玄関ドアを開けると大きな鹿が目の前にいるではありませんか!
目の前1メートル位のところに大きな大きな鹿がいます。
角の先は私の身長ほどあったように思えました。(びっくりして、そう感じただけかもしれません)
鹿と目が合ったようにも思いました。
びっくりして、とっさに玄関ドアを締めました。
心臓はドキドキしています。
工事中の新築一戸建てのリビングの窓から、そっと覗くと鹿がゴミ箱をあさっています。
そうです。弁当のゴミをあさっているのです。
外が暗くなり始めてきて、鹿が餌を求めて山から降りてきてゴミ箱の弁当のゴミの匂いを嗅ぎつけたのでしょう。
とりあえず、鹿がいなくなるまで玄関からは出られません。
玄関ドアの前に自動車は置いていますが、玄関ドアと自動車の間に大きな鹿がいるのです。
工事現場で1人、鹿がいなくなるまで待ちます。
5分毎くらいにリビングの窓から玄関の方を見るのですが、鹿はまだいます。
もう、帰れないので「鹿さん!山へ帰ってくれ!」と願うことしか出来ません。
1時間ほど経過した頃に窓から玄関の方を見ると鹿はいません。
今だ!と、玄関ドアをゆっくり開けて、鹿がいないか確認します。
大丈夫そう!と、自動車の方に行くと、自動車の横に鹿がいました!
心臓が飛び出そうにびっくりしましたが、鹿もびっくりしたようで、走って逃げ出しました。
その隙に、自動車に乗って工事現場から帰ったという話しです。
結局、仕事が終わってから1時間ほど工事現場に閉じ込められて出られなくなった体験です。
#大工の伝統常識