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エア釘打ち機で手を撃ち抜いて、天井とつながったまま2時間

エア釘打ち機で手を撃ち抜いて、天井とつながったまま2時間の話し

20年ほど昔の話しです。
新たに出来た湖南市の新興住宅街で新築戸建て住宅が何件も並んで建ちました。
1軒に1人ずつの大工さんが入り、競い合って建てていました。
隣の家を建てている大工さんは、初めて会う大工さんで、仲良くさせてもらい、休憩の時はお互いにジュースやお茶を買ってきて一緒に休憩したり、一緒に昼食を食べに行く仲になっていました。

2階から「おーい!おーい!」という声が

ある日の昼食時間の昼12時になったので、隣の大工さんと一緒に昼食食べに行こうと思って、隣の現場を覗くと1階に誰もいません。
「大工さ~ん!」と、声をかけると2階から「おーい!おーい!」という声が聞こえます。
こちらは何も事情を知らないので「お昼ですよー!ご飯行きましょう!」と大声で呼びます。
「ちょっと上がって来てくれ~」と聞こえるので、まだ階段の掛かっていない工事現場のハシゴを使って2階まで上がっていきました。
すると、脚立の上に立ったまま、手から血を流して天井下地を持ち上げています。
「どうしたのですかっ!」と聞くと
「鉄砲(エア釘打ち機)で手を打ってしまって、取れない。。。」という事です。
とっさに釘抜きを考えましたが、手の甲に釘抜きなんか使える訳がありません。
自分でも腰袋の釘抜きで試してみたそうですが、釘が手の甲にめり込んで釘の頭に釘抜きを差し込む事が出来ません。
「そこに、ノコギリがあるから取ってくれ」という事で、ノコギリを渡すとギコギコと手の周りの天井下地を切りはじめました。
とっさに私も脚立を持ってきて、私が手のの周りの天井下地を切ってあげました。

手に天井下地を付けたまま病院へ

イメージ

2時間ほど脚立の上に立ったままでいたので、死ぬかと思ったそうです。
とりあえず脚立から降りられたので、地面で釘を抜こうとしますが、釘抜きを手に差し込むわけにもいかないので抜けません。
もう、こうなれば、手に天井下地を付けたまま病院に行くしかありません。
 
一緒に昼食を食べに行くつもりが、大工さんを車に乗せて病院へ行きました。
病院で麻酔を打ってもらい、無事に釘は抜けました。
  

エア釘打ち機で手を撃ち抜いた原因

大工さんを車に乗せて病院へ行く途中に、なぜ手を打ったのか聞いてみると
「天井下地を打とうとエア釘打ち機の引き金を引く瞬間に、ひじが壁に当たって、銃口が手に向かったまま打ってしまった。」という理由でした。
 
世の中の大工の皆さん、気を付けてくださいね~!
怪我無く仕事をしてくださいね!
 
#大工の伝統常識

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